冬の奈良を歩く⑥《飛火野の夕焼けを見たくて》

ボス弁:季節のこころ模様
02 /13 2018
冬の奈良を歩く⑥
《飛火野の夕焼けを見たくて》


いつもこの野原ではかなり長い時間を過ごす。
夕焼けを見たいからである。

木の向こうは下り斜面なので
うるさい背景がなく、空が広がっている。

この木の向こうに夕陽が沈む。
その景色を見たいし、写真も撮りたい。

これまで、雨の日はなかったが、すばらしい夕焼けという日もなかった。
それでも、木がシルエットになって空が暗さを増していく。
そんな時間が楽しみでここに来ている。

もう、寒くなってきた。
太陽が沈みきってしまう前に宿のある高畑へ歩き出そう。


飛火野の夕焼け

木のシルエットが浮かび上がる夕暮れ



(弁護士 大澤龍司)

冬の奈良を歩く⑤《冬の野原で熱く語る人たち》

ボス弁:季節のこころ模様
02 /08 2018
冬の奈良を歩く⑤
《冬の野原で熱く語る人たち》


前回の木の左側に株立ちの木がある。
好きな木の3本目である。
これも飛火野のもっとも高い場所に生えており、良く目立つ。
この日は年末の12月30日で、そこそこ寒く、少しではあるが風も吹いていた。
この木の下で長い間、話し込んでいるカップルがいた。
寒さを感じないほど、熱い言葉を交わしていたのだろうか。
聞こえてきたのは韓国語のようだったが、彼らもここを気にいったのだろうか。


木の下で何を語る
木の下で何を語る



(弁護士 大澤龍司)

冬の奈良を歩く④《飛火野では、人は木を目指して歩く》

ボス弁:季節のこころ模様
02 /05 2018
冬の奈良を歩く④
《飛火野では、人は木を目指して歩く》


私が飛火野で一番好きな木が野原の端にある。

少しの上がり坂になった頂上あたりに生えている。
葉を落とした枝だけの、名前も知らないような雑木である。
まるで人間の神経や静脈を抜き出したようで、樹形も見事とは言いがたい。

しかし、その生えている場所のおかげでよく目立つ。
背景が青空で周りに木がないので自然と眼がその方に向いてしまう。

飛火野を歩いている人は、道しるべのようにこの木を目指していく。


人間の神経だけを取り出したような木

人間の神経だけを取り出したような木(右)



(弁護士 大澤龍司)

冬の奈良を歩く③《鹿がドンと頭をぶつけて・・》

ボス弁:季節のこころ模様
01 /26 2018
冬の奈良を歩く③
《鹿がドンと頭をぶつけて・・》


飛火野の真ん中の方に歩いて行った。

そこで前回の写真の木を撮っていたときのことだ。
3歳ぐらいの子を連れた家族がこの木の近くで遊んでいた。
突然、鹿がその子にドンと頭をぶつけた。
尻もちをついた子は大声で泣き出し、
お父さんがあわてて子を抱き上げた。

はっきりとは見なかったが、
鹿に悪さでもしたのであろうか。

ただ、それだけの話しではあるが、その時、ふと思った。
私などは3歳当時のことをほとんど覚えていないが、
この子の場合、この事件は記憶に残るのだろうか。

私は見ていただけにすぎないけれど、
この木の近くに来たときには
いつもこの光景を思い出すような気がする。


木
中央が被害者の子と父親、右の鹿が犯人!事件に驚く周囲の人々



(弁護士 大澤龍司)

冬の奈良を歩く②《好きな木の下で飛火野を見渡す》

ボス弁:季節のこころ模様
01 /25 2018
冬の奈良を歩く②
《好きな木の下で飛火野を見渡す》


博物館を出て、春日大社への参詣道を歩いて行く。
しばらくすると東大寺に行く道路と交差する。
そこを右に曲がって5分ほど歩くと飛火野だ。

鹿が草を食べてくれるので、
草は土から1センチくらいとほぼ均一な高さだ。
見事に芝が刈り込まれている。

広い野原のあちらにぽつん、こちらにぽつん
という感じで木が生えている。

奈良に来て一番したいのがここで
それらの《孤独な》木を眺めることだ。

好きな木が3本ある。
写真の木はそのうちの1本目である。

いつもまず、最初にこの木の下にいく。
この木のどこがいいのかと問われると答えに困るが、
あえて理由をいえば、
その木の場所から見る飛火野の景色が
好きだということになる。


木
この木の下から飛火野を見るのが好き



(弁護士 大澤龍司)