春の園 日の照る下の乙女・・(その11)《バー佐藤》のミントのカクテルはすてきだった

ボス弁:季節のこころ模様
05 /11 2018
庭中にハーブのミントが芽を出している。
この草を見るたびに思い出すバーがある。

都島本通りからタクシーで5分位の住宅街にあった。
《本当にこんな店もないところにバーがあるんやろうか?》
と妻と話しながら行った記憶がある。

最初に行ったのは、今から25年ほども前であろうか。
その《バー佐藤》の店の前には狭いが庭があり、
いつもきれいに花が咲いていた。
奥行がわずかに30センチ程度の小さな花壇ではあるが、
壁面にも背の高い花を配置しているので、狭さを感じさせない、
夜はライトアップされ、いつも店の扉を上げる前に立ち止まって、
《すごいね》としばらく庭を見続けていたものだ。

マスターの佐藤さんに《庭、すばらしくきれいですね》とほめると
《30センチの奇跡と言われます》と嬉しそうな答えが返ってきた。
最初に行ったとき、カクテルを注文した。
《やめときなはれ!》と言われ、
《そのうち、おいしいカクテルを作ってあげるから》とも言われた。
勧められたバーボンをロックで飲んだ記憶がある。
たしか、《ジョージ ディッケル》という銘柄であった。

それからしばらく店に通った後の、確か5月頃だったろうか、佐藤さんが⦅ミント ジュレッペ》というカクテルを作ってくれた。
ミントの葉をすりつぶして加えるカクテルであり、さわやかでもあり、本当においしくもあった。
カウンターに座った私も妻も、《おいしいねぇ》を連発した。
《カルドバス》などという、少量のくせに、それでもかなり値段の高い酒も教えてもらった。
《佐藤さん、佐藤さん》と呼びかけ、いつも楽しい夜の時間を過ごすことができた。

10年か、あるいは15年くらいも行っていないので、念のために電話をした。現在も営業をしているという。
《ミントのカクテル、今もありますか?》と聞くと
《あります。今が旬でおいしいです》という答えであった。
さて、今日は早く仕事をやめて、蝶ネクタイをした佐藤さんに会いにいくとするか・・


ミント
ミントの葉。もう少しすると白い花が咲き出す。


(弁護士 大澤龍司)

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