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この秋、三尾の中では槇尾が一番!

ボス弁のぽつり一言
11 /13 2015
《秋の風景:アツアツのレポートです》

TEXTこの秋、三尾の中では槇尾が一番!

三尾といっても意味がわかる人は少ないだろう。
京都の北にある愛宕山という山がある。
その山のふもとに走っている周山街道に面した3つの尾根にある集落のことである。
京都市街から源頼朝の肖像画で有名な神護寺のある高雄、西明寺のある槇尾、鳥獣戯画の栂尾でそれをまとめて三尾といい、秋の紅葉で有名である。
先週の土曜日(11月7日)にこれらの寺に行った。
京都駅の北口を出たところにあるバス停から、高雄・周山行きのバスに乗った。
関東から来たという
おばさん2人から「神護寺はこの乗り場でいいですか」と聞かれた。

TEXT昼過ぎに家を出たので、時間がなく、高雄は行かず、槇尾と栂尾だけいく予定であった。
しかし御室の仁和寺をすぎ、15分ほど上った山道がくだりになったところ、進行方向の左側にある山のところどころが紅葉していた。
山城高雄のバス停で多くの人が降りたこともあり、気が変わり、神護寺にも行くことにした。
道は清滝川に向かっての下って行くが、歩き出してすぐに見事に紅葉している木があった。
皆、この木を見て、ホーという感じで立ち止まり、写真を撮っている。
中国語を話しているカップルもいた。
坂を下り切ると清滝川があり、朱色の橋が架かっている。
ここから上流への眺めがよい。
橋を渡るとかなりきつい上り坂になり、15分で神護寺の山門につく。
こんな山の中なのに、神護寺の境内は広く、建物も堂々としており、紅葉の木も多い。
境内に入る門前の右側、入ってすぐの右側、そして一番奥にある金堂の階段手前の木が見ごろに色づいていた。

TEXT神護寺を出た後、橋までおりてそのまま川沿いに西明寺を目指す。
上流に向かって歩くが、不思議なこと(?)に道自体は下り坂になる。
左手は清滝川で、水は透明にして深山幽谷の趣がある。
5分くらいで槇尾に着く。
橋をわたって、坂を3分程度上れば西明寺である。
橋は朱色である。
朱は神社などに使われるが、色がきつく自然な感じがしない。
しかし、ここの橋の色は周囲の緑の中の良いアクセントになっている。
橋の上からみた風景は、上流も下流も写真になる風景である。
TEXT橋をわたって驚いた。
入山料として600円を取っている。
これまでに2回、来たことがあるが、拝観者もほとんどおらず、入山料を取られたことはなかったのに。
実は、今回、行きたかったのはお寺ではなく、橋を渡ってすぐにある坂を下りていく川原である。
貴船川の上流からながれてきた、小石よりはやや大きい石10センチから15センチくらいの石が川原に堆積している。
ここに来るときは、いつも川原に座って弁当を食べて時間を過ごす。
石の中に暗赤色のチャートがあり、これを拾い集めて眺めたりもする。
川の水も清らかであり、目の前にある淵も薄緑で、とても落ち着く。
その下りる道の入り口の手前に料金所があり、やむなく料金を支払った。
TEXT川原でかなり遅めの弁当を食べた後、料金を払ったこともあり、寺にも寄った。
本堂の前にある紅葉が鮮やかであった。
木の数で言えば、神護寺の方がはるかに多い。
しかし、西明寺のもみじは数本が本堂の前にまとめて植えられており、寺とのバランスもよく、コンパクトにまとめられている。
これが紅葉である、これが秋である!
あればいい、多ければいいというものではなく、少なくともその配置やバランスで人の心に訴えることもあるのだという絶好の例だろう。

TEXT西明寺から槇尾まではバス道訴外で徒歩5分である。高山寺に着いたのは午後4時30分頃であり、既にうす暗かった。
閉まっているかと思ったが、午後5時までは開いていた。
ここも、紅葉シーズンだけ、入山料として料金500円を徴収している。
いつも立ち寄る石水院も600円の拝観料なので、結局、1100円もかかる。
石水院の境内の木はまだ十分に紅葉していなかった。
縁側で見る谷向かいの山が黄色や赤色等、その木なりに色づいている。
いつもは山一体として感じ、その山に着色された色という形でしが木を見ない。
それが、秋になると、それぞれ異なる木が入り混じっていることがよくわかる。
普段は目立たない自分を思い切り表現している。
アップで撮影してみると、抽象画のような景色である。
時間がなかったので、石水院には30分ほどしかいなかった。
曇っており、時間も遅かったため、石水院からの夕焼けの景色は、
また、次回ということにした。
TEXT三尾を回ったが、西明寺の本堂前の紅葉が心に残った。
ただ、この印象は、今年の11月7日、天気は曇り、午後2時過ぎから夕方5時にかけてのものであり、ひょっとすると今週末なら、槇尾ももっと見ごろになっているかもしれない。

最後に、話を一つ、付け加えておこう。
高山寺を出て、栂尾のバス停についたときにはもう暗かった。
バスを待っていると、寺の受付の人が2人、遅れてバス停にやって来た。
《今日は490人くらいの人が来た》という話をしていた。
1100円×490人とすると、高山寺の収入はこの日1日で約50万円になる。
高いように思うかもしれないが、このシーズン以外には閑散とした寺だから、
寺の建物を維持するには決して十分ではないだろう。
石水院は国宝であるが、その柱はシロアリのため、虫食い状態である。
毎回、行くたびに長い時間、縁側でゆっくりさせてもらっている。
払うお金、寺の維持に役立つと思えば、拝観料には文句を言わない方がよいのかもしれない。
(2015.11.11 大澤龍司)

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