悪質な海外商品先物取引業者にご注意!シリーズ最終回:またしても別の被害者から電話が!

海外商品先物取引
12 /04 2008
詐欺商法はどこにでもある。
昔、私(大澤)が弁護士になった直後(約35年前になります)に事件を担当したBさんから電話がありました。「投資信託ということで金を預けたのだが、本当に安全か心配になってきた」というのです。イメージ6
話を聞いてみると、これまた海外商品先物取引で、こちらは2300万円を預けていました。「絶対大丈夫、投資信託みたいなものです」というような話があり、その「投資信託」というところが頭に残っていたのでしょう。
Aさんの場合とは異なる業者でしたが、勝手に商品取引をしている点は、Aさんの場合と全く同じです。
ただ、このケースでは、海外商品先物取引業者の勧誘の電話の直後に、Bさんの取引銀行の担当者(と名乗る者)から電話がありました。
その担当者はやたらと直前に電話があった海外商品先物取引業者をほめたようです。「当銀行では高い利率は出せないですが、あの業者なら大丈夫です。安心していいところです」と。
この話しを聞いて、Bさんはその海外商品先物取引業者を信用してしまいました。

この事件では幸いにして、弁護士が、全額ではありませんでしたが、かなりの金銭を業者から回収しました。

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現在、金融危機の影響で、海外商品先物取引の詐欺商法は下火のようです。
しかし、また、経済情勢が落ち着けば、また同様の誘いの手が伸びてきます。
「絶対、儲かります」と業者は誘います。しかし、今の世の中、そんなに簡単に儲かるような話はありません。
ハイリターン(多額の儲けが出る)という話は、ハイリスク(危険性が非常に高い、あるいは詐欺かもしれない)ということをくれぐれも頭の中に入れ、悪徳業者の甘い誘いに乗らないよう、是非、ご注意下さい。(龍)
                                 

悪質な海外商品先物取引業者にご注意!シリーズ第6回:最後まで、ワナを仕掛ける業者!

海外商品先物取引
12 /03 2008
ともかく早さが勝負!
Aさんから丹念に話を聞きました。
Aさんは不動産を売った直後に、この詐欺商法にひっかかったのです。内容を聞けば、聞くほど、高齢者を狙う詐欺商法であることは明らかです。
できるだけ早く対処する必要があることをAさんに説明し、事件を受任することにしました。
弁護士:「急いで対処した方がよいから、とにかく委任状を頂き、今日中に相手方と連絡をとりましょう。」
Aさん:「着手金はどうしましょうか?」
弁護士:「大した額でもないので、明日でもいいから振り込んでください」

早速、業者に連絡をして、預けた金銭全額の返還を要求!イメージ5
委任状を貰った後、早速、業者にファックスでAさんの代理人になったという通知をいれ、念のため、内容証明郵便でも代理人受任通知を発送しました。
ファックスの後に業者に電話連絡をいれました。
「Aさんから預かった金銭を全額返還せよ。そのための交渉のため、私の事務所に来られたい」と申入れしたところ、業者側の担当者は一週間ほど先の日を指定してきました。「どうしてそんなに先になるんだ?あちこちに問題を起こして走り回っているのか?」と嫌味をいって、結局、3日後に業者を事務所に来させることになり、さぁ、頑張って交渉するぞと気合をいれておりましたところ・・・

ああ、最後のワナに・・
3時間ほど後に、業者からこんな内容の電話がありました「先生、解決しました。Aさんに納得してもらいました。」
話を聞いてみると、Aさんと円満に和解ができたというのです。
そんな馬鹿な、Aさんには直接交渉しないようにとあれほど言ってあったのにと思いながらAさんに電話をしたところ、連絡がとれませんでした。
結局、Aさんが業者からいくら返金してもらったのか、どのような内容で解決したのかは全く不明です。
弁護士との交渉をすると多額の返金を飲まされるかもしれないと考えた業者は、一部の金を返還するという方法をとったのでしょう。弁護士に頼むと費用が高くつくぞ、裁判をすると時間がかかるぞなどと言って、弁護士を排除するための最後のワナを仕掛けたのでしょう。

海外商品先物取引にはくれぐれも注意を!
着手金の支払われたのかということに興味を持たれる方がおられるかもしれません(いないかもしれませんが)。結論から言えばAさんからの支払はありませんでした。
そういう意味では、私も、ささやかながら海外商品先物取引の被害者なのであります。
ということで、皆さん、海外先物取引にはくれぐれも注意しましょう。(龍)

悪質な海外商品先物取引業者にご注意!シリーズ:第5回弁護士から見れば、これは詐欺商法である

海外商品先物取引
11 /04 2008
損失は会社がかぶりましょう・・・業者のしかける第4の罠
弁護士に頼むという言葉で担当者の態度が一変しました。
担当者:「私が会社に言って、なんとかできないか頑張ってみましょう」
しばらくして担当者から電話がありました。
担当者:「Aさん、安心してください。上司を説得して、損失分は会社が負担することにしました。それでいいでしょう」
これが業者がしかけた第4番目の罠です。ここで納得してはいけません。
「何がそれでいいでしょうかだ!何が安心してくださいだ!」 と思わなければいけません。Aさんの出した4000万円のお金が、1円も返ってこないのですから。
やっと、弁護士の登場・・・これは詐欺商法である!
Aさんは知り合いの税理士の紹介で当事務所に相談に来られました。
相談を受けた私は、これは海外商品先物取引を装った詐欺商法であると断定しました。イメージ4
その理由は次のとおりです。
まず、担当者がAさんの了解をとらずに勝手に多くの商品を売買するということは、まともな商品取引会社では許されないことであり、このような場合には会社としては出したお金の全額の返還を要求すべきでしょう。
次にAさんの抗議があると、担当者は、損失分の2700万円を棒引きにすると提案しましたが、真実に取引の発注があり、損失があったのなら、こうも簡単に損失分を請求からはずすことはできないはずです。
そもそも、海外商品先物市場における売買の発注が本当になされたのかという疑問があります。そのような発注をしたという証拠はありません(業者が作った売買報告書が後日に送付されてきましたが、このような書類はいくらでも作れます)。
これまでに商品取引をしたことがないようなAさんに、危険性の高い海外商品先物取引を勧めること自体が、まともな商品取引会社ではやらないことです。
これまで商品取引をしたことがない人に取引を勧める商法は、まず、そのほとんどが詐欺商法であるというのが、海外商品先物取引問題に詳しい弁護士の間では常識です。

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この種の被害では、早急に業者と交渉を開始する必要があります。
ゆっくりしていると、いつの間にか業者がどこかに蒸発していなくなったり、「倒産」したりするからです。弁護士は早速、交渉を開始しました。そこで業者の仕掛けた第5の罠、大逆転があったのです。

悪質な海外商品先物取引業者にご注意!シリーズ:第4回「追加のお金が必要です」・・牙をむく悪徳業者

海外商品先物取引
10 /06 2008
電話がなっています。Aさんが電話に出ると、海外商品先物取引業者の担当者からです。
「今、大変な損をしています。新たに保証金を差し入れてください」
イメージ3耳を疑うような話です。
今までに 4000万円という大金を預けています。それなのに、さらにお金を出せだって?
その後、話は次のように展開していきました。
Aさん:「今までに預けたお金はどうなったんですか?」
担当者:「預かったお金以上の損がでているんです!」
Aさん:「私は売買の注文は、まったくしていないですが」
担当者:「私は、あなたを儲けさせてあげようと一生懸命売買したんですよ」
Aさん:「絶対儲かるとあれほど言ったじゃないですか?」
担当者:「先物取引だから、儲かることもあれば損することもあるんです」
と、Aさんがいくら言っても、話はかみ合いません。

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さらに第3の罠が・・・
ただ、担当者から新しい提案がありました。
担当者:「今、追加でお金を出してくれたら、損が全部取り戻せます。大丈夫です。今度は間違いないですから」
これまで記事を読んでこられた方はおわかりでしょう。新たにお金を出したからといって、今まで出したお金が返還される可能性はありません。
確実なことは、新しく出したお金も返ってこないということです。
損を取り戻すための金を要求するという、この担当者の言葉は、多額の損が出ているということでパニック状態の人から、更にお金を出させるための第3の罠なのです。
ここまで来ると、さすがにAさんもおかしいな、「ひょっとしたら、騙されているのではないか?」という気持ちがしてきました。
「勝手に売買して損害というのはおかしい。弁護士に相談する!」
Aさんのこの言葉は効きました。担当者があわてだしたのですから。
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さて、担当者は、今度はどのようなことを言い出したでしょうか?
驚くべきことに更なる罠が仕掛けられていきます。今度はお金を取り戻されないために。
この内容は次回に・・(龍)

悪質な海外商品先物取引業者にご注意!シリーズ:第3回「儲かっていますよ!」という2つめの罠

海外商品先物取引
09 /09 2008
2000万円ものお金を預けてから、30日が過ぎました。
海外商品先物取引業者の担当者から電話がありました。
「108万円、儲かっていますよ!」
100万円の定期預金をしても、1年に3500円の利息しかつかない今日この頃です。
Aさんは大喜びをしたのですが・・・
しかし、今の世の中、そんなに簡単に儲かるような話が転がっているのでしょうか?
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儲かっていると言って、更なる罠が仕掛けられる・・
「儲かっていますよ」と言われれば、誰でも喜びます。でも、本当に「儲かる」というのは、出した以上のお金が現実に手元に戻ってくることですイメージ2
Aさんの場合は、「儲かっている」のではなく、「儲かっていますよ」と担当者が口で言っているだけです
もし私の言うことが嘘だと思うなら、「すぐに私が預けたお金と儲かった分のお金をまとめて持ってきてください」と担当者に言えばいいでしょう。絶対に持ってきません。
「今、儲かっているのにもったいない。もう少し頑張りましょう」と言葉巧みに返金に応じようとしない。これが海外商品先物業者のやり方です。
もし、持って来たらどうするかって?(繰り返しますが、そんなことは絶対ありませんが)念のために言っておきましょう。
もし、持ってきたらあなたはとてもラッキーな方です。もう二度と、海外商品先物取引には手を出さないことです。
儲かると言って、喜ばせた上で「こんなに儲かるのですから、もっと投資をしましょう」と言葉巧みに誘い、残りの財産も全部、取り上げようとする。これが悪徳業者の典型的なやり方です。
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Aさんは、最初はロコ・ロンドンという金先物取引でしたが、新たに2000万円をシカゴの穀物先物取引のための金として業者に預けました。まんまと、2つめの罠にはめられたということです。担当者が満足そうに笑っているのが、目に浮かびます。(龍)