文章を書くことの難しさ

新人弁護士の歩み
04 /15 2016
「文章を書くことの難しさ」


だんだん暖かくなって、気分も明るくなってきました。

新年度もスタートしましたので、新しい気持ちで仕事に打ち込みたいと思っています。

さて、最近、法律文書の第一案の作成をすることが増えてきました。

文書を作成する際には、まず頭の中で法律上問題になりそうな事項について考え、専門書や裁判例を調べるなどして準備を整えます。

この準備に時間をかけて、だいたい書くことを頭の中で整理します。

そして、文章にしようとするのですが…

いざ文章を書き始めてみると、何度も何度も止まってしまうのです。

文章を書き始める前には、あとはこのまま文章にするだけ、と8割方出来上がったような気持ちがしているのに、いざ書いてみると、どのような順番で書くのが論理的に正しいのかということや、言葉の選び方、題名の付け方など、わからないことは多々出てきてしまいます。

わかっているつもりでも、きちんと頭が整理されていないからこそ、このような事態になるのだろうと思います。


第一案が出来上がると、大澤弁護士が手直しを行います。

大澤弁護士が手直しをして出来上がった文書を見ると、私が作成したものと「何か」が違います。

その「何か」とは何なのか、どうすれば初めから「何か」の備わった文書を作ることができるのか、最近の悩みは専らそこにあります。

大澤弁護士には、「書面を作成するときには、その書面で何を伝えるべきなのかを考え、必要な情報を取捨選択せよ」と言われました。

私の文書と大澤弁護士の文書の違いはそこだなあと思うのですが、何度文書を作ってみても、「何か」足りないものになってしまいます。


ありがたいことに、文書を作る機会はたくさんあります。

今の私にできることは、できるだけ多くの文書を自分で考えて作成し、自分の作ったものと、大澤弁護士、北野弁護士の手が加わったものを見比べ、少しずつ「何か」に気づいていくことだと思っています。

大澤弁護士や北野弁護士のアドバイスをできるだけ吸収し、意識しながら文書を作成するように心がけて、伝えるべきことを的確に表現した文書が書けるようになるよう、日々努力したいと思います。

(弁護士 岡井理紗)

新人弁護士岡井、がんばってます。

新人弁護士の歩み
03 /07 2016
「新人弁護士岡井、がんばってます。」

弁護士として働き始めて2か月。

知らないことを知っていく楽しみばかりで、まだ仕事のつらさには直面していません。

先日、知り合いの方にそうお話しすると、「つらいことは必然的についてくるのだから、自分が楽しいと思うことを率先してやればいい」とのアドバイスをいただきました。

いつか仕事のつらさに直面したときが、自分が成長したときなのかもしれないと感じています。


私は今、大澤弁護士や北野弁護士とともに法律相談に入らせていただいたり、裁判や調停に同行したり、主張書面を作成したりしています。

そんな中でとても強く感じていることは、実際に依頼者の方と接して話す機会を惜しんではいけない、話さないとわからないことはたくさんある、ということです。

たとえば、いただいた資料をどんなに見ていても事実関係が見えてこなかったのが、会って話を聞いてみるとすんなりわかった、ということもありました。

最初は感情があまり見えなかったけれども、大澤弁護士と話しているうちにだんだんと感情を吐露し始める依頼者の方もいらっしゃいました。

また、連絡が来るはずなのに来ないと待っていたら、そもそも認識がすれ違っていて、もう一度会うまですれ違いに気づいていなかったということもありました。


このような出来事を体験して、実際に依頼者の方と話をする機会を設けることで、弁護士は、依頼者の方の気持ちの変化を知ることができたり、依頼者の方と認識がずれていくのを防ぐことができたりするし、依頼者の方としても、争いが長丁場になることが多い中、今どういう状態にあるのかを知ることで安心できたり、弁護士が何度も話を聞くことで信頼感や満足感が得られたりするのではないかと思うので、双方にとっていい効果があると感じました。

仕事に追われて、依頼者の方と何度も話す時間はないから任せてくれ、なんて言うのではなく、依頼者の方一人一人と話して認識を共有することが大事なのだということを実際に依頼者の方と会って話すことで実感しています。


まだまだ知らないことだらけの毎日ですが、大澤弁護士から「あせらず弁護士としての素養を身につけよ」とのお言葉をいただき、ゆっくりと確実に前進していこうと思っている次第です。


(弁護士 岡井理紗)