修習生のための事務所紹介(インタビュー編:2016.7.3)

弁護士インタビュー
07 /06 2016
当事務所の弁護士大澤龍司(27期)、北野英彦(62期)、岡井理紗(68期)に、
この事務所がどういう事務所なのか、事務所に入ってからの仕事の内容等をインタビューしました。
ご覧いただき、応募される際の参考にしていただければと思います。

岡井先生、大澤龍司法律事務所を選んだ理由は。
【岡井】いろんな事務所の面接に行きましたが、似たような面接をするところが多くて、岡井弁護士
その事務所が普段どういうことをしているかとか、先生たちがどういった雰囲気で仕事をしているかがわからなくて、みんな同じようなイメージだったんです。
けれど、ここの面接にきて、論文についての議論も楽しくさせていただけましたし、両先生が活発に意見をおっしゃるという姿が見られたので、就職してからの様子がわかるような気がして、安心できました。
こんな雰囲気だったら仕事しやすいかなと思って、選ばせていただきました。


実際に事務所で働いてみた感想をお聞かせください。
【岡井】想像していたとおりです。
他の事務所の話を聞いていると、あまり細かく教えていただいたりとかはできないみたいなんです。
この事務所では細かいところまで指導していただけるのはありがたいなと思っています。
弁護士が部屋にこもるのではなく、一つの部屋で、みんなの顔が見え、声が聞こえる中で、和気藹々というか、自由に仕事をしている感じで、そんなに話しにくいこともないし、なんでも相談できるので、いい環境だと思っています。

弁護士としてのよさというのを感じることがありますか。

【岡井】法律相談で来られた方でも、不安気な感じで来られた方が、話を聞いて、納得されているのとかを見ると、やっぱりこうやって不安を取り除いていってあげられるんだなと思って、そういうところは良さだと思います。


先生方、当事務所の良さはどういうところですか。
【北野】一番大きなところは、他の人の仕事を目の当たりにできるところでしょう。北野弁護士
それこそ、電話でどんなことをしゃべっている、裁判期日に行ってどんなことをしゃべっている、書面はどんな風に作っている、どういう過程を経て書面であるとか成果ができあがっていく、ということを目の当たりにしながら、お互いの仕事を見つめあっているというところが、一番大きな特徴ですね。
それから、「スピーディーさ」も魅力だと思っています。人間と人間の距離が近いと、それだけレスポンスが早くなるので。
レスポンスの良さとかスピーディーさは、うちの事務所の良さかなと思っています。

【大澤】僕は終始一貫して、「弁護士は部屋にこもるな」という方針で40年、やってきました。 大澤弁護士
弁護士同士で、事務スタッフとも話ができる。
だから、弁護士間や事務スタッフとの連携がいい。
事務スタッフの仕事も見えるし、電話しているのも聞こえるし、弁護士が電話していても事務スタッフには聞こえる。
そのため、事務スタッフと弁護士が協力して、事件に対するレスポンスがよいというのが仕事の仕方についての特徴ですね。
また、依頼者の立場に立って問題を解決するというのも事務所の方針としている。
実は、今年に入って相談者の方が4人、泣かれている。
相談者がこころに重いものを抱え、悩んで弁護士のところにやってきた。
その所に弁護士がアプローチをし、こころの奥に秘めた感情を吐き出すことができた場合もあるし、またどうしていいのかわからないことが弁護士のアドバイスで解決の道が見えた、その安堵の涙でもある。
例えば、若い女性とお父さんがストーカーに悩んでいることで来て、解決方針を説明した、相談が終わったとき、お父さんの目から涙がスーとこぼれた、あれなんか本当に安堵したということなんだろうね。
そういうふうな依頼者のこころに届く法律相談ができる、あるいは事件解決できる事務所でありたいと思うけどね。


【岡井】事件の全体を全員が把握しているような感じがあります。
事務スタッフの方が、事件の中身まで深く知っていて、弁護士と一緒に事件のことを考えている、その団結力が他の事務所との違いかなと思います。


【北野】事務スタッフとの間で共同作業をしているというイメージが一番強いですね。
書面をつくるところからそうですし、事前調査でもそうですし、物事を調べるにも、どういう段取りでどういう手順で何からやって行く、それについてどんな費用・時間がかかる、といったコーディネートを一緒になってやっていけます。
詳しくは聞いたことないですけど、他の事務所はそこまでいかないと思いますね。

【大澤】法律的な判断は弁護士の方が当然、上だとは思うけど、事実関係についての判断は弁護士も事務スタッフもそれほど変わらないというのが僕の基本的なスタンスなんです。
事務スタッフから、「先生、こういうことだと思います」ってことは、どんどん言ってもらって、「ああ、なるほどそうか、そういう考え方もあるのか」と思うことも多いね。
いろんな目、特に弁護士ではない事務スタッフの目から見ればどう見えるか、これを聞きたいということがある。
次に、依頼者サービスから言ったら、事務スタッフとワンセットになって動かないと駄目なのではないかと。
弁護士がいなかったら事務スタッフが対応する、事務スタッフがいなかったら弁護士が対応する、そういう場面である程度の範囲ではあるけれども、どちらも対応できてレスポンスをよくするという必要がある、それがうちの事務所の一貫した姿勢やね。



事務スタッフから見た弁護士の印象は?
【芝田:当事務所スタッフリーダー】うちの事務所は一緒に事件を解決するひとつの戦力として事務スタッフを扱っていただいているので、とてもうれしいです。
弁護士から「君はどう思う?」みたいな形で、よく意見を聞かますが、自分なりの意見を言ったことで、ひとつの解決策というか、それを一緒に模索しているという感じがするので、一緒に解決していくという方向性や、協働でやっていけるということがあって、仕事のやりがいも感じます。


【大澤】もうひとつ、事務スタッフから意見を聞くことの良さは、事務スタッフに依頼者の側に立って考えてもらうというところにある。
「君が依頼者だったら、この書面をどう思うやろうか?」、「この説明、依頼者だったらわかるやろうか」ということを事務スタッフに問いかける。
事務スタッフから依頼者目線での回答が返ってくる、そこがやっぱり「なるほどなぁ」と思うときがある、これもうちの良さやね。



大澤先生から見た北野先生、岡井先生の感想はどうでしょうか。
【大澤】北野先生は本当に頑張り屋さんだね。一生懸命やるよね。
そこまでやらなくてもいいだろうと思うところまでやるよね。それは一番いいところだね。インタビューの様子
そういう一生懸命仕事しているということは当然伝わっていくわけで、依頼者から見たら非常に信頼できる人たちじゃないかなと、そういう弁護士なんじゃないかなという感じはするよね。
岡井先生については、まだ未知数なんだけども、対人関係で人の話をよく聞いているのではないかなと思う。
依頼者の方から見たら「この先生だったら話しやすいな」という印象を受けているんだろうと思う。
一番基本的な、依頼者との信頼関係を築けるということについては、人の話を聞けるということは重要なところだね。
それ以上のところは、これからの勉強にかかってくると思うんだけれども。

【北野】大澤先生は、僕とは知識も経験も人間的な要素ももちろん全然違いますので、僕にはまだ解決の仕方として選べない選択肢をたくさんもっておられる。   
そこについて、僕はまだ学ばないといけないことがたくさんあるのかなと思っています。
もちろん、自分が大澤先生より前に出ないといけないところ、例えば新しい法律の知識は大澤先生には負けませんよと、あるいは、パワフルさ、フットワークで、若い僕のほうが負けませんよと、そういう意味では前に出ないといけないところはあると思いますが、まだまだ学ぶところは多いのかなと思っています。
岡井先生に関して言いますと、自分の1年目を思い出してどうだったかと言いたいところはあるんですが、普段いろいろ話をしている中で何かを吸収しようとする姿勢は非常に強いのかなと。
まだ芽も出たばかりで、花もつぼみもついていない状況だと思うんですけど、それがいろんなものを吸収していく中で、いつかどこかでそれが自分の色になって出てくるのがどんな感じなのかなと、ちょっと上から目線ですが、楽しみにしています。

【岡井】大澤先生については、北野先生もおっしゃっていましたが、依頼者とのコミュニケーションのとり方とか、距離のつめ方とかを見ても、まだ私には全然真似できません。
「今までの経験上こう」って言ったことが、大体その通りになることがすごく多くて。
私もこれから弁護士をやっていったら身につくのかなというのが、ちょっと不安になるところでもあるんですけど、そういうところを見習っていきたいなと思っています。
北野先生は、本当に一生懸命仕事をされているというのがわかって、私が「こういうことかな」と思いついたら、北野先生はほとんど先に考えていらっしゃって、いろんなパターンを考えていらっしゃって、端から端まで調べたりして準備をされているので、私はそういうところも見習っていかないといけないなと思っています。

当事務所は民事が殆どですが、関与している案件についてお聞かせください。

【大澤】相続案件は、かなりの部分が僕ですね。相続に特化して、できるだけ知識を蓄えていこうと。
それとは別に、従来の依頼者でやっぱり僕でないとできない事件があるんですよね。人間関係でね。
北野先生について言えば、馬力のいる事件をやっていただいている。

【北野】この1、2年を見てますと相続事件は大澤先生がしておられるので、最近、比較的多いのは離婚事件ですが、事件のバリエーションが一分野にかたよった事件ではないので、いろんな事件のやり方を勉強できるかなとは思います。

【岡井】現在は、大澤弁護士と北野弁護士のサポートが中心ですね。


実際の業務におけるやりがい、苦労などをお聞かせください。
【大澤】法律相談にしても、さっき岡井先生も言っていたけど、不安そうに下を向いていた人が、帰るときに上を向くように安心して帰っていくのがうれしい。
事件が終了したときに「先生ありがとうございました」と言ってくれる、そういう場面に接すると、ああ役に立ったんだなと。
感謝していただく、あるいは役に立っているというのが、手に取って見える、実感できるというのが、僕のやりたいことだし、現にやっていることだね。

【北野】何をやっても一番難しいと思うのが、依頼者の気持ちと、相手方の気持ちと、あと他の人の気持ちももちろんありますけど、二人の気持ちの中で、いかに弁護士が立ち回って、どう事件をコーディネートしていく、あるいはコントロールしていって解決へと導いていくのかというのが、一番難しいなあと思いますね。
大澤先生みたいに経験も年齢も人間の深さもないですから、私みたいな若僧がどうなのかなと思って見ていられると思っていますから、依頼者もそうですし、相手方に対しても信頼を受けながらやっていくのはどうしたらいいのかと悩みながらやっています。それが一番悩ましいです。

【大澤】解決のためには、当然依頼者のことを考えないといけないけど、依頼者のことばかり考えるのではなくて、終わって「いい解決だな」というには、場合によっては依頼者を説得しなければいけない場面もあるよね。
依頼者のことばっかり言っている弁護士に会うと「ちょっと違うんじゃないかな」と。
これは自分が調停委員をやっているからそう思うのかもしれないけどね。 終わった時に、双方にとってよかったと、もちろんこちらにとっていいのが一番なんだけど、向こうにとっても若干はよかったなと、もっと理想論から言えば、向こうからしても「敵方ではあるけど、いい弁護士だったな」という、そう思ってもらえるのが、僕にとっての理想かな。


【岡井】難しさの面ですけど、私はまだそういうのには直面してないんですが、依頼者の人はこう言っているけどもここは強く依頼者の方に言って、我慢してもらうというか、依頼者の方を説得しないといけないところとか、うんうんと聞いてあげるだけでなく、強めに言ってあげないといけない場面とかが来た時に、それを依頼者の方に言うのって、その場面になるとすごく難しいのではないかなと思うんです。先生方はそういう場面でも上手にやっているんですけど、自分がそうやるとなると、難しいだろうなと思います。


事務所の将来の方向についてお聞かせください。
【大澤】僕はいずれ引退する時期が来る。
そのため、僕がいなくてもできるような事務所の基盤を作るのが今なんだね。インタビューの様子
事務所の事件をめちゃくちゃ増やそうとは思っていないけど、ある程度は増やす経営方針が必要だろう。
今、岡井先生に、新しい方向を模索する手伝いをしてもらっている、そういう路線上でいきたいのがまずひとつ。
それと、金儲けではない社会的に役立つことも何かしたいなと。
ある意味では僕の最後の仕事みたいな感じでね。
それを模索しているというのが、今かな。


どんな修習生に事務所に来て頂きたいですか。
【岡井】仕事を一緒に一生懸命できて、この事務所の雰囲気に合った方と一緒に協力して仕事がしていきたいです。
【北野】一言で「へこたれない修習生」。
【大澤】僕も一言で「他人に目がいく修習生」。
自分だけじゃなくて、他人の思いを察知してそれにちゃんとコミットできる人。



弁護士インタビュー

弁護士インタビュー
10 /06 2014
弁護士が本音で語る事務所の内情
※修習生のみなさん、当事務所はこんなところです!※
          司会:芝田(事務リーダー)
          弁護士 大澤龍司(27期)
          弁護士 北野英彦(62期)

《北野弁護士に聞く、就職のいきさつ》TEXT
【司会】今日は、弁護士大澤龍司と62期の弁護士北野英彦に、当事務所をいろんな角度から分析して語ってもらいたいと思います。
修習生で当事務所に就職希望の方は、ぜひ、この内容をご覧いただき、当事務所の業務内容や雰囲気を理解していただいた上で、応募の参考にしていただければと思います。
では、まずは、北野弁護士にお伺いしますが、就職先として大澤龍司法律事務所を選んだ理由とそのポイントを教えて下さい。

【北野】当時は修習も残りわずかの状態で就職活動をしていましたので、採用してくれるところにとりあえず飛び込もうという思いがありました。
当事務所から頂いた条件もよく、むしろありがたいなと思ったので迷うことはありませんでした。

【司会】そうすると、絶対この事務所ということで入ったのではなかったということでしょうか?
【北野】怒られそうですが、そうではなかったです。


《北野弁護士が5年間働いてみて、実感は》
【司会】それが今では5年目ですね。
北野弁護士、実際、働いてみて、どういう印象を持つようになりましたか?
働いてみた感想をお聞かせ頂けますか。

【北野】受験時代にはホテルでサービス業に従事していた経験もあり、常に顧客に対して下手に出る姿勢でしたが、弁護士という専門職である立場から、時には顧客をリードするために顧客の意向とは違う方向の話をすることもあり、この点が、今まで思っていた社会経験とは違っていましたね。
【司会】弁護士としての良さというのを感じることがありますか?
【北野】この5年間は無我夢中にやってきました。1年目は毎日が新しいことばかりで、弁護士1年生でも依頼者からすれば「弁護士」と呼ばれる複雑な感覚で仕事をすることになる上、専門家ですから自分で考え、判断したことがそのままなんらかの成果として残っていくという責任が生じます。
それが交渉結果につながって、弁護士としての職業の良さを徐々に感じてきましたね。

【司会】大澤弁護士とも事件について話をされていますね。
【北野】大澤弁護士と机も隣で並んでいることもあり、「こういう方針ですすめたいのですがどうでしょうか」とアドバイスを求めたり、相談したり、時には自分の疑問を大澤弁護士にぶつけてみたりします。
自分の判断を客観視することができて、やりやすかったのが自分としてはありがたかったです。
そういうことができる事務所でよかったと思いますね。

【大澤】一昨年、私が体調不良で休んだ時期があったけど、あのときは北野弁護士が活躍してくれたと感謝しているよ。
【北野】あのときは、私一人で事件を進めていかなければならず、でも奥深い事件にも関わる経験ができて、それが非常に自分の研鑽になったと思います。
【大澤】北野弁護士は事件を全部、任した方がいいというタイプだよね。
あの時期に、北野弁護士の力が急激に伸びたという感じがしたよ。
事務所に復帰したとき、《おー、すごく成長している》という感じがしたものね。
うちの事務所は弁護士になった当初は事件の主担当にはしない方針だから、いつからメインの担当になるかが難しいところだね。
今の北野弁護士なら、どんな事件を任せても、依頼者からのクレームはでないね。
次に新しい弁護士が入ったら、また、適当な時期に体調を崩すことにした方がいいかもしれないなぁ。

【北野】それだけは勘弁してくださいよ。あのときは本当に大変でしたから。

《弁護士から見た事務スタッフ》
【司会】事務スタッフとの関係はどのように感じられていますか?
【大澤】通常の事務所では事務員というけど、うちの事務所ではスタッフという言い方をするよね。
それは、事務スタッフに単なる事務員以上の働きをしてほしいからなんだ。
その点、北野弁護士から見た事務スタッフはどうだろうか。

【北野】皆さん、仕事に対して誠実ですし、真面目の印象が非常に強いですね。物事をさぼっているなという感覚がないですね。
それと、弁護士へのサポート力も心強いし、業務のノウハウを持っているので本当に助かっていますよ。
弁護士を助けるためにどういう仕事をしたらいいのかをよくわかっているので、仕事がやりやすいです。
本当に助かりますよ。
一言で言えば、事務スタッフと弁護士との間でよい意味での緊張感のある人間関係、雰囲気づくりができている事務所ですね。
非常にいい職場だと思います。

TEXT《事務スタッフから見た弁護士》
【大澤】事務スタッフの芝田さんから見た北野弁護士の印象はどうなのかな?
【司会】北野弁護士は真面目ですし、誠実さが依頼者への対応にもよく表れていると思います。
以前サービス業に従事された経験もあるからかサービス精神も旺盛で感心します。
大澤弁護士から見た北野弁護士の感想はどうでしょうか?

【大澤】一番感じるのは、北野弁護士はすごく仕事が好きだよね。
見ていても仕事を一生懸命するし、それと依頼者を満足させたいという気持ち、サービス精神がとても旺盛なのがよくわかるよ。
私はどんな弁護士が欲しいかと聞かれたら、「仕事好きで、尊敬できるところを持った弁護士」と言うんだけどね、北野弁護士がそれに当てはまるんだ。
だから、今度もそんないい人に事務所に入ってもらいたいと思うんだけ どね。

【大澤】スタッフから見て、大澤と北野弁護士の事務に対する扱いに差はあると思っている?
【司会】大澤弁護士と北野弁護士の仕事の仕方が違うので、区別して対応していますね。
大澤弁護士の場合は事務スタッフの意見も求められることも多いですし、事務スタッフも動かして事件を解決しようとするのに対して、北野弁護士は事件の進め方を独自で描かれていて、それに事務スタッフがついていくというやりかたですね。

【大澤】そうだね、二人の弁護士のやり方が違うところがあるね。
僕は、弁護士と事務スタッフは法律的な力は違うけど、物事の判断能力はそんなに変わらないと思っているんだよね。
だから、事務スタッフでもできる調査などの仕事はスタッフにしてもらうし、スタッフもその方が事件に興味を持って、コミットできるだろう。
スタッフの能力をできるだけ生かして、事務所全体として事件を解決するべきだと思っている。
北野弁護士も将来的には事務所のパターンとして事務スタッフを動かして、よりいいサービスをより多くするということを考えないとね。

【北野】そうですね。私は大澤弁護士と比べるとあまり事務スタッフを使っていないかもしれません。
力技に頼っているところがありますかね。事務スタッフに任してもいい内容ではあるんですが、自分にできる余裕があると自分でやってしまうところがあるんです。

【大澤】北野弁護士は几帳面で、事務的なところも自分でできるものね。
僕はその点はさっぱりで、スタッフにまず手伝ってもらってから、動き出すという感じなのかな。

《この事務所の特徴は》
TEXT【司会】大澤弁護士にお伺いしますが、他の事務所にはない当事務所の良さはどういうところだと思われますか。
【大澤】うちの特徴の一つは、弁護士と事務スタッフが同じ部屋にいるという大部屋方式だね。
これは独立したときから変わらず続けてきたことなんだ。
事件を迅速かつていねいに処理するには、弁護士と事務スタッフ間の風通しとレスポンスの良さが必要不可欠だと思っているからだね。
それと、事務スタッフの意見を聞くこともこの事務所の特徴だね。
どうしても弁護士は依頼者とは遠い所にいるので、事務スタッフに《依頼者と同じ立場だったらどう思うだろうか》と意見を聞きたいことも多い。
それと、法律は当然弁護士が知っているけれども、調査をすることや調査結果から何を見つけるかについては、スタッフと弁護士とではそれほど差がないと思ってる。
だから調査を担当した事務スタッフに、《この調査結果あるけど、君はどう思う?》と聞くことも多いな。
答えの中には、《なるほどなぁ、そんな見方があったか》と感心することもあるしね。

【司会】確かに、うちの事務所では、事務スタッフも戦力として案件に携わらせてもらっているので、各担当事件の中身をよく把握するようにしていますね。
又、事務スタッフはどう思うのかと事務なりの意見を聞いて頂けますし、事務の意見にも耳を傾けてもらえるので、弁護士、事務スタッフ一体で案件に対応しているのは、うちの事務所の良さだと思います。

【大澤】君を含め、うちの事務スタッフは優秀だよ。
《優秀で仕事好きなスタッフと仕事ができる》というのがうちの良さだね。

【北野】私もしょっちゅういろんなことを教えてもらっており、頼りにしています。
【大澤】弁護士独自の部屋で起案することは邪魔もされず効率的ではあるんだろうが、北野弁護士は大部屋方式についてどう思っているのかな?
【北野】慣れてみるといいものだと思いましたよ。
風通しがよいですし、皆さんの仕事をやっている姿が見えるので、それが刺激になって仕事やらないと引き締めになりますね。
あと、相談しやすいですね。ものを頼みやすいですし、物事を確認しやすいです。独自に部屋が分かれているよりは、事務効率として非常にメリットがあるんじゃないでしょうか。

【大澤】事務スタッフから見たら、大部屋方式はどう思うかな?
【司会】大部屋方式だと、弁護士と事務スタッフが同じフロアにいることで、例えば弁護士と依頼者との会話の内容が自然と耳に入るので、私はよくそれを聞き取って、前もった準備がしやすいですね。
会話を聞き取って、その事件に対して先を読んで、弁護士の指示を待たずともやるべきことはこれがあるなというのがわかるので、なるべく気をつけて聞いてますね。なので、大部屋方式はいいと思います。

【司会】他に事務所の特徴はないでしょうか。
【大澤】「お客さんに対してやさしい事務所」をポリシーにしているけどね。
【北野】見通しの厳しい事件もうけますよね。そういう面で人間性がでているように思うのですが。
大澤弁護士はそういう事件でも依頼者の人柄を見ておられるのではないでしょうか。

 
《どんな事件を扱っているか》
【司会】当事務所は民事がほとんどなのですが、関与している案件についてお聞かせください。
【北野】私が入ったときは、事務所で大型管財事件を多数、受任していましたが、その時点で将来、管財事件がなくなるということを見越して、一般民事にシフトして、やっと軌道に乗ってきた感じがしますね。
そのおかげで、自分の担当している事件は、事件の種類が多いですね。偏りなく色んな案件をやらせてもらっています。これも事務所の一つの特徴だと思いますし、自分にとってそれは研鑽になっていますね。

【司会】大澤弁護士はどんな事件を担当されているんでしょうか。
【大澤】相続が多い。最近は、相続案件は殆ど一人で受けているね。
それと、ややこしそうなもの、例えば最近でいえば、ストーカー案件、明渡案件で訴訟ではない面でもめそうな案件は僕が担当しているかな。
又、裁判では負ける可能性が高いが、話し合いなら何とか解決できそうだという事件も僕が担当しているね。
人間関係でなんとかできそうなところで勝負ということかな。
他方、長引く案件、スタミナ勝負の事件については北野弁護士に担当してもらっているね。

【司会】北野弁護士は、具体的にはどのような事件を担当しているのですか。
【北野】私は1年目の後半からメインで事件を担当し始めました。
個人再生や債務整理、自己破産も多かったですが、先輩弁護士からの引き継ぎ事件も含めいろんな事件を扱いましたね。
現在の担当事件は別にグラフで載せているとおりですが、多種多様ということができ、その意味ではいろんな経験ができていいです。 


TEXT《弁護士としてのやりがいはどこに感じるか》
【司会】北野弁護士、仕事をしていてどんなところでやりがいを感じていますか。あわせて苦労などもお聞かせください。
【北野】やりがいと苦労は表裏一体だと思うのです。
弁護士になった当初、上司が決めた方針に従って、それを形作るのもそれなりにやりがいはありました。
今年で5年目となり、自分で考えて、自分で方向性を決めて、こうやっていきましょうと自分で主任となって動かす立場になってからは、依頼者に満足できる結果をもたらすことができた時はやりがいが出てきたなと思います。
特に、裁判で裁判官の見方がこちらにとっていいように変わってきたことが見えたときは、説得ができたんだなと達成感を感じたことがありますね。いい仕事ができて、一定の成果が出たときはとてもやりがいを感じますよ。
大澤弁護士ともよく話をするのですが、「人間力がいるな」と思う事件では苦労しますね。
自分が同じことを言っても、大澤弁護士が同じことを言ってもやはり説得力が違うのです。自分がどういう風に話をもっていっても、なかなかその話が相手に通用しない。
どんなに説明しても「この若造が」と思われ苦労することもありますが・・・。

【司会】大澤弁護士は弁護士歴40年ですが、どんなところにやりがいを感じますか。
【大澤】やりがいと言えば、依頼者から「この弁護士に依頼して本当によかった」といってもらう、その一言に尽きるね。
法律相談に来られた方が、最初は不安や緊張から体が前屈みであったのが、相談の終了した時には声も弾み、姿勢も胸を張れるくらいに変わっているのは本当にうれしいね。
安心して、心からほっとしたというのを体で表しているんだから。
事件を解決した場合もそうだけど、弁護士と事務員が一体で依頼者の方をサポートし、最後に、この事務所に来て本当によかったと思ってくれると本当にうれしいし、弁護士という商売っていいなぁて思うね。
これまでの40年間してきた弁護士について、その良さを一口で言えと 言われたら、《この依頼者の笑顔を見たい、喜ぶ声を聞きたい》ということにつきるね。

【司会】大澤弁護士は調停委員も長く勤めていて、ここ4~5年、調停事件を全件解決しておられるのですが、その経験も踏まえて事件の解決の秘策等、あるのなら教えてくれますか。
【大澤】確かに4年間くらい、調停委員で担当した事件は全件成立だったし、これは自慢にしたいね。
ただ、昨年、体調を崩してしばらく休んで、復帰した後、調停不成立が2件あって、《解決能力が落ちたのか・・》とショックを受けたね。
しかし、その後、またその後、全件成立の流れになっているので・・

【司会】大澤弁護士、調停の話はまた、ゆっくりと・・・
【大澤】法律は解決のためのひとつのテクニック過ぎないという気持ちが強いね。
世の中、法律で動いているのではなく、人と人の関係で動いている。
だから、法律も使うけど、人間関係も使う。
例えば、去年の末から今年にかけて、依頼者がストーカー被害にあっているという事件を2件、担当した。
その際、意外だったけど、ストーカーと言われている人と話をしていると、その人の気持ちも理解できるんだ。全部ではないけどね。
そうするとストーカーと言われている人も、僕の気持ちをわかるのか、 僕を信頼してくれる、で、たまたまかもしれないが、2件とも早期に有利に解決したということがあった。
敵方であっても、相手と信頼関係を結ぶことができるというのも解決のために大事な点だと思うよ。


《事務所の将来の方向性》
【司会】事務所の将来の方向についてお聞かせください。
【大澤】私が弁護士になったのは、困っている人がいて、その人がなんとかがんばっているときに、その手助けになりたいと思ったからなんだ。
困っているだけでは足らない、その人が何とかしょうとがんばっている、そんな姿を見ると涙がでそうになるし、一緒にがんばりたいと思う。
点字ブロックの普及のきっかけとなった大原訴訟もそんな気持ちではじめたんだ。
始めたのは弁護士になって2年目で、経験もなく、ほとんど何もわからない時だった。
いつもいうけど、社会のためになることをしたら、助けてくれる人がきっと出てくるんだ。
そんな、事件をして、その結果がその後の社会の役にたったという事件をしたい、それも個人ではなく、この事務所としてしたいというのが希望だね。
だから、自分個人の事件をあくせくとしている人には来てほしくない。でも、事務所の経営の基盤を固めるということも大切だから、その点を全く考えないという人でも困るというのが本音だね。


《こんな人に来てほしい》
【司会】どんな修習生に来て欲しいでしょうか。
【北野】自分の生活費を稼ぐだけということではなく、自分がやっていることにやりがいを感じ、もっと追求し極めていきたいと向上心のある方に来てほしいですね。
情熱をもっている人、一緒に仕事していきましょうと呼びかけたいですね。

【大澤】僕も、仕事が好きな人と一緒に仕事をやりたいね。
北野弁護士みたいな人がいい。
独立のためにノウハウをつけたいというのはダメで、事務所のために仕事をしてもらいたいと思っている。
また、先にも行ったけど、事務所として社会のために役立つことを将来的にしたいと考えているので、それに賛同してくれる人に知恵を貸して欲しいと思っているね。