弁護士は法律の専門家ではない・・

知っていますかこんな話を・・法律の現場から・・
09 /20 2012
世間の人は、弁護士は法律の専門家と思っているのではないでしょうか。
私も、相続ブログでそのような言い方をすることもあります。

大澤photo(Loだより№2)しかし、本当は間違いです。
法律の専門家は大学で法律を研究し、教えている教授の皆さんです。
朝から晩まで法律を対象にしているのだから、これ以上の専門家はいません。

しかし、弁護士は法律の専門家などではありません。
なぜかといえば、弁護士がしているのは《紛争の解決》であって、
法律などというのは、その解決のための手段にすぎないからです。

示談交渉をする場合に、法律だけの話をしても解決はしません。
論理で説得し、感情で泣き落とし、損得勘定で動かすのが、示談解決のテクニックです。
訴訟で勝つか負けるかの判断に、法律は役に立ちますが、
それでも尋問の仕方や証拠の集め方、出し方などで勝訴敗訴の差がでます。

だから、弁護士が《すぐ、裁判だ》とか、《法律ではこうだ》というなら警戒したほうがよいかもしれません。
裁判や法律に行くまでにどれだけ知恵を出せるのか、そこが弁護士の能力というものでしょう。

法律問題にもセカンドオピニオンを!

知っていますかこんな話を・・法律の現場から・・
07 /11 2012
小さい孫に弁護士の仕事を説明しようとして、四苦八苦しました。
普通は、罪を犯した人の弁護をする、財産請求の訴訟をするという理解でしょうか。
ただ、私(大澤)の経験から言えば、弁護士とは《問題解決の専門家》ということになります。
弁護士は法律の専門家ですが、法律は問題解決の一つの手段にすぎません。
どこに問題点があるかを探り、その解決としてどのような手段を使うのか?
法律や裁判だけで問題を解決できるわけではありません。
相手を説得するテクニックも必要でしょうし、信頼を得るための人格も必要でしょう。

そこで、弁護士からのアドバイス…
 
LOだよりイラスト2弁護士に相談したときに、法律だけで問題を解決しようとする、あるいはすぐに裁判だというようなら、1回、他の弁護士さんにも相談してセカンドオピニオンを聞くといいかもしれません。
2人の弁護士に聞けば、弁護士にも個性があることや、解決方針が異なることなどがわかって、どちらの弁護士が自分に合うのかよくわかるでしょう。

親の面倒をみても遺産が多くもらえるわけではない

知っていますかこんな話を・・法律の現場から・・
06 /12 2012
 ご両親と同居され、その最後をみとったから、《遺産を多くもらえるのでは》という質問をされることがあります。
 弁護士の答えは《ノー》です。
 大昔は長男が親の面倒を見るかわりに財産は長男のものという法律でしたが、現在は親の面倒を見ようが見まいが、原則として子供の相続割合は同じです。
 《それって、不公平》という声を聞こえてきそうですが、法律がそうなっています。
 親の面倒を見るのは財産目当てですることではないですが、その努力はなんらかの形で評価されるべきものでしょう。
大澤photo(Loだより№2)
【そこで弁護士からのアドバイス】
 実は、私も母親を引取り、最後まで面倒をみました。
 現実に面倒を見たのは家内ですが、いろいろと苦労があったようです。
 ところが、このような苦労をしても遺産が多くもらえるわけではありません。
 もし、ご両親が納得してもらえるなら、遺言書を作成してもらいましょう。
 もちろん、お金で面倒を見るわけではありませんが、遺産が多くくると思えば、できない我慢もできるようになるかもしれません。
 ただ、遺言書を書いてもらったとたんに両親に冷たくするようなことはしないように。
 ご両親が新しい遺言書を作れば、古い遺言書は効力がなくなりますので。

《後妻と先妻の子》の激しい相続争いを避けるために

知っていますかこんな話を・・法律の現場から・・
05 /03 2012
 Loだよりイラスト3当事務所が扱う相続案件の中で、最も激しく対立するのは
《後妻と先妻の子》の争いです。

ほとんどの場合、《遺産はすべて後妻に相続させる》という遺言書が作成されている。
先妻の子側では「お父さんがそんなことを書くはずがない」、「遺言書が偽造された」と争うことになる。
また、残された財産が少ない場合、更に紛争が激化する。
「後妻が財産を取り込んで、隠している」と考えるからです。

そこで、弁護士からのアドバイス…
 
LOだよりイラスト2相続人が後妻と先妻の子である場合には、遺言書を絶対に書いておきましょう
また、遺言書の内容にも次のような配慮が必要です。
① 遺言書は公正証書遺言にする。
② どんな相続人にも、遺留分程度の財産は渡す。
③ 財産がどのような形であるか(どこの銀行のどの支店に預金がある…等)も記載する。
④ 遺産の分配内容について、「なぜそのようにしたのか」という気持ちを書く。

せっかく、がんばって、財産を残したのに・・・それが家族間の紛争の種になる。
そんな不幸を避けるために、ぜひ遺言書をお作りになることをお勧めします。
(大澤龍司法律事務所だより№2より)




子供のいない夫婦の相続は、兄弟との喧嘩になる

知っていますかこんな話を・・法律の現場から・・
04 /05 2012
LOだよりイラスト1 どんなに仲のよい夫婦でも一緒には死ねません。
例えば、ご主人が死ねば相続が始まります。
妻であるあなただけが、ご主人の財産を相続できると思っているなら大きな間違いです。子供がいれば、その子供と妻であるあなたが相続人になります。
もし、子供がいなかったらどうなるか知っていますか?ご主人の兄弟とあなたが相続人になります。兄弟から遺産を分けてくれと申入れされたら、4分の1を渡さなければなりません。遺産として、自宅しかない場合でも、その家を守りたければお金を調達しなければならなりません。自宅が2000万円だとすると、500万円が必要になります。

LOだよりイラスト2そこで、弁護士からのアドバイス・・

ご主人に《あなたにすべて相続させる》という遺言書を書いてもらいましょう。
これで兄弟は遺産をくれと言えなくなります。
遺言書作成の費用は、弁護士に依頼して、最も確実な公正証書遺言という形の遺言でも20万円前後。
さて、あなた、20万円の費用を惜しんで500万円を支払いますか?
(大澤龍司法律事務所だより№1より)