3年目の妙高・・その③  森の中の知的な花

ボス弁:季節のこころ模様
05 /21 2018
妙高高原管理組合のパーティで向かいに座っていた人に
「この中で一番、花に詳しい人はだれですか」と聞いた。
約50人もいる中で、一番の隅に座っていた女性だと言う。
隅まで行って、撮った写真を見せて聞いてみた。
「これは《えんれい草》」

地面から15センチほど、茎が立ち上がっており、
その上に大きな3枚の葉がある。
葉から、又、茎が3センチほどあって
その先に小さい花が咲いている。

なぜか、《人に見立てると・・》と思った。
背筋を伸ばしたような立ち姿で
スタイルのよい細身の女性、
花が小さいので小顔ということになろうか。

先日、裁判所の近くで知り合いの女性とあった。
ぼんやりしていたので気が付かず
向こうから軽く会釈をされた。
《あ、えんれい草》と思った。
このとき、この草からは知的という印象も受けていたことに気付いた。


延齢草の立ち姿
背筋をのばしていると書いてはいるが、この写真のは雨粒の重みでやや茎が曲がっていた。



延齢草の小さな花
その後晴れてきた。こんな、小さな花が咲いている。


(弁護士 大澤龍司)

3年目の妙高・・その② 森の恵みを味わう

ボス弁:季節のこころ模様
05 /16 2018
《ほうー》と息を吐いた。
2秒間程度の短いものだ。
心の奥底からのものであった。
この時の気持ちは表現しがたいが、
自己充足感というか、満ち足りた気持ちというのが
一番近い表現だろうか。

妙高高原村管理組合村(好田先生の別荘のある所)のパーティが終わり
村からいもり池まで一人で歩いて帰った。
雨のせいもあって、森の中の道はだれ一人もいない。
川の流れを覗き、針葉樹の木立を左右に見ながら
しゃがみこんではシダの生命力に感嘆し、
可憐な花があればその写真も撮りながらの散歩である。

時間を気にすることはなく、
他の人に気兼ねをすることもない。
これほどの自由で、気持ちのゆったりする時間を
以前に持ったことあっただろうか。
森の恵みというのがあるとすれば、
私にとってはこういう安らかな心のひと時をいうのであろう。


針葉樹の間
針葉樹の間を歩く



川の流れがきれい
川の流れがきれいだ


(弁護士 大澤龍司)

3年目の妙高・・その①  山が見えなくても景色はある

ボス弁:季節のこころ模様
05 /15 2018
今年も5月の連休に新潟県の妙高高原に行った。
天気予報では、初日と2日は雨、3日から天気が良くなるという。
最近の天気予報はよくあたり、妙高2日目は朝から雨であった。

いもり池ではカメラを持つ手が冷たくて困った。
妙高山や黒姫山などの山々が、雲のかなたで全く見えない。
ただ、いもり池の周囲の一連の木々がさわやかな黄緑色で美しかった。
《ああ、やはりいいなぁ・・》という気持ちが湧いてくる。
ただ、写真を撮っても、その色が出ない。
人間の眼とカメラが再現する色とは違うのである。

池の反対側、いつもなら妙高山が見える側に観光客がいた。
傘をさしているが、それが赤、青、黒、白など、
色とりどりに並んでいるのがおもしろい。
なぜか、突然、五線譜が頭に浮かび、
並んでいる傘が音符のような感じがした。

それぞれの人が歩くにつれて、
傘が近寄ったり離れたりし、音のない音楽が演奏されてもいるようだ。
山は見えなくとも、こんなような記憶に残るべき風景はあるものだ。


傘の音符
五線譜に並んだ音符のよう


(弁護士 大澤龍司)

春の園 日の照る下の乙女・・(その11)《バー佐藤》のミントのカクテルはすてきだった

ボス弁:季節のこころ模様
05 /11 2018
庭中にハーブのミントが芽を出している。
この草を見るたびに思い出すバーがある。

都島本通りからタクシーで5分位の住宅街にあった。
《本当にこんな店もないところにバーがあるんやろうか?》
と妻と話しながら行った記憶がある。

最初に行ったのは、今から25年ほども前であろうか。
その《バー佐藤》の店の前には狭いが庭があり、
いつもきれいに花が咲いていた。
奥行がわずかに30センチ程度の小さな花壇ではあるが、
壁面にも背の高い花を配置しているので、狭さを感じさせない、
夜はライトアップされ、いつも店の扉を上げる前に立ち止まって、
《すごいね》としばらく庭を見続けていたものだ。

マスターの佐藤さんに《庭、すばらしくきれいですね》とほめると
《30センチの奇跡と言われます》と嬉しそうな答えが返ってきた。
最初に行ったとき、カクテルを注文した。
《やめときなはれ!》と言われ、
《そのうち、おいしいカクテルを作ってあげるから》とも言われた。
勧められたバーボンをロックで飲んだ記憶がある。
たしか、《ジョージ ディッケル》という銘柄であった。

それからしばらく店に通った後の、確か5月頃だったろうか、佐藤さんが⦅ミント ジュレッペ》というカクテルを作ってくれた。
ミントの葉をすりつぶして加えるカクテルであり、さわやかでもあり、本当においしくもあった。
カウンターに座った私も妻も、《おいしいねぇ》を連発した。
《カルドバス》などという、少量のくせに、それでもかなり値段の高い酒も教えてもらった。
《佐藤さん、佐藤さん》と呼びかけ、いつも楽しい夜の時間を過ごすことができた。

10年か、あるいは15年くらいも行っていないので、念のために電話をした。現在も営業をしているという。
《ミントのカクテル、今もありますか?》と聞くと
《あります。今が旬でおいしいです》という答えであった。
さて、今日は早く仕事をやめて、蝶ネクタイをした佐藤さんに会いにいくとするか・・


ミント
ミントの葉。もう少しすると白い花が咲き出す。


(弁護士 大澤龍司)

慰謝料とはそもそも何か(後遺障害の慰謝料とは?)

交通事故
05 /11 2018
傷害  慰謝料とはそもそも何か(弁護士 北野英彦)


1.そもそも慰謝料とはなにか?

交通事故による損害賠償には、「治療費」「休業損害」「慰謝料」など様々な賠償の項目がありますが、中には賠償金の全てを「事故の慰謝料」などと呼ぶ人もいます。
しかし、我々が法律上「入通院慰謝料」と呼ぶのは、あくまで交通事故によるケガの痛みに苦しみ、辛い思いをしたことに対する賠償のことです
病院に支払う「治療費」や事故で仕事を休んで減った給料の穴埋めとなる「休業損害」とは別の損害です。

2.慰謝料には2つの種類がある
慰謝料には一般に2つの種類があります。
 
入通院慰謝料  ・・・ケガで病院に通えばみなさんもらえる慰謝料
  (※傷害慰謝料とも呼びます。) 
後遺障害慰謝料 ・・・後遺障害が認められた人だけもらえる慰謝料
 ※このほか「死亡慰謝料」「近親者慰謝料」というものもありますが今回は割愛します。

①入通院慰謝料と②後遺障害慰謝料は、どちらもケガの痛みや辛さに対する賠償ですが、交通事故の被害者の中には、

①入通院慰謝料だけしかもらえない人
①入通院慰謝料に加え、②後遺障害慰謝料までもらえる人

の2種類の方がいらっしゃいます。
なぜこのような違いが出てくるのでしょうか。まずは2つの慰謝料の違いや種類を説明しましょう。


①入通院慰謝料は、事故の後に入院や通院をしている期間の痛み
②「後遺障害慰謝料」は、後遺障害が残った後の痛み

を対象とする点で違いがあります。

これを図で表しますと、次のようなイメージになります。

慰謝料と後遺障害


この図からわかるように、

①入通院慰謝料は治療終了前   
②後遺障害慰謝料は治療終了後
という違いがあります。

ただ、「後遺障害慰謝料」はあくまで後遺障害が残った人だけがもらえる特別な損害ですし、誰もが後遺障害が残るとは限りません。
もちろん、後遺障害が残らず、完全にケガが治るに越したことはありませんが、慰謝料が認められた方が賠償金額としては増えることになります。
そのため、交通事故の損害賠償においては後遺障害の認定が極めて重要だと言われています。

この慰謝料の支払額は入院や通院の回数や期間をベースに計算するのですが、その計算基準には3つの基準があると言われています。

(3つの基準)
①自賠責基準(自賠責保険という必要最低限の賠償基準。最も低額。)
②任意保険基準(通常、被害者本人に提案される基準。中間的な金額。)
③裁判基準(通称「弁護士基準」。裁判所が使う基準で、最も高額。)

次回は、この3つの基準について詳しく解説していきたいと思います。